-成形品の取り出し方-
射出成形品の取り出し方法としてロボットで取り出す方法と、そのまま落下させる方法があります。そのまま落下させる方法を自動落下式、ロボットによる取り出しを吸着式や機械チャック式と呼んでいます。成形品を取り出すアタッチメントをチャックと呼び、吸着式チャックは吸盤で吸い付けて取り出し、機械チャック式はメカハンドで挟むなどして取り出します。
| 自動落下式 | 吸着式・機械チャック式 | |
| 採用理由 | ・成形後の落下による多少のキズは問題ない ・成形品の形状が取出ロボットで吸着・チャック出来ない | ・作業員の安全確保 ・安定した量産化 ・小さなキズや打痕でもNGな成形品 |
| メリット | ・チャックにかかる時間を省略し、サイクルタイムの短縮につながる ・取出ロボットやチャックを使用しないためコスト削減になる | ・自動落下時に成形品同士の衝突によるキズが付かないため高品質 ・人件費の削減 |
| デメリット | ・自動落下時に製品同士がぶつかってキズが付く可能性がある ・金型から離れなかった成形品を挟んで金型を破損しまう それを取ろうとして作業員が金型に手を挟む恐れがある | ・取出ロボットの導入コスト ・成形品によってチャックを変更する手間とコストがある |

-セーラーロボットの取出機について-
弊社の取出機はキズのない高品質な取出しを求められる医療関係や食品関係の成形品の取り出しに多くの実績があります。また、10,000種類を超える特殊チャックの設計・製作の実績があります。吸着式やメカチャック式以外にブロワ式という方法で、吸盤では吸着しづらい、メカチャックで挟みにくい成形品の取り出しもブロワモータで吸引することで高品質な取出しを可能としています。

他にも金型内にナットやラベルをインサートして、成形し、取り出す自動化装置も国内外で実績があります。
-まとめ-
射出成形品の取り出し方法は、成形品の形状や品質要求に合わせて選択することが大切です。自動落下式はコスト削減につながりますが、高品質な取り出しには向いていません。吸着式・チャック式は高品質な取り出しが可能ですが、コストがかかります。
セーラーロボットの取出機は、高品質な取り出しと安全性、コスト削減を実現する製品です。