AIデータセンター建設ラッシュで進むコネクター増産|小型高速取出機・スイングタイプの選び方

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小型高速取出機・スイングタイプの選び方

AIの普及に伴い、世界中でデータセンターの建設・増設が急速に進んでいます。データセンター内では、サーバーや通信機器に使用されるコネクターをはじめ、冷却ファンの部品など、多くの樹脂部品が使用され、安定した供給と生産能力の強化が求められています。

なかでも、光ケーブルのコネクター部品は小型化・高精度化が進む一方で、大量生産にも対応しなければなりません。射出成形による部品の生産においては、小型精密成形機によって少ないキャビ数で精密成形を行うために、サイクルタイムを短縮することで時間当たりの生産量を増やせる設備が重要になっています。

こうした現場で活躍しているのが、小型成形機向けに高速取出しを実現するスイングタイプ(旋回型)取出機です。本記事では、AIデータセンター需要を背景としたコネクター部品の増産ニーズを踏まえ、スイングタイプ取出機が選ばれる理由や特長について解説します。

▼この記事のポイント

  • AIの普及によるデータセンターの建設・増設で、サーバーや通信機器に使われる樹脂製コネクター部品の需要が世界的に拡大している
  • 特に多芯光ケーブルのコネクターは、データセンターで大量に使用されるGPU等を接続する部品として需要が急増し、小型化と多芯化が同時に進んでいる
  • 精密なコネクター成形ではキャビ数の少ない金型が使われるため、増産の鍵は「金型が開いている時間」=製品取出し時間の短縮にある
  • スイングタイプ(旋回型)取出機は、旋回運動による最短距離の取出しで型開き時間を短縮できる
  • セーラー万年筆ロボット機器事業部の「SRシリーズ」は、軽量カーボンアームと高出力モーターによる高速取出しで、小型精密部品の量産を支える

AIデータセンター需要の拡大でコネクター部品の増産が進む

AIの普及に伴うデータセンターの建設・増設により、サーバーや通信機器に使用される部品の需要が高まっています。まずは、データセンター需要の拡大が、特にコネクター部品の生産にどのような影響を与えているのかを解説します。

AIの普及でデータセンター建設が増加している

AIサービスの利用は近年飛躍的に増加しており、それに伴って世界中でデータセンターの新設・増設が進んでいます。都心から少し外れた当事業部(東京都青梅市)周辺でも、土地や電力に関する利便性を背景に、建設中の巨大なデータセンターが目立ちます。

データセンターには多数のサーバーやネットワーク関連機器が設置され、それらを安定して稼働させるための冷却設備や電力供給設備も整備されます。こうした設備には多くの部品が使用されるため、関連部品の需要も拡大しています。

参照元:令和7年版 情報通信白書(総務省)

サーバー内部には、電源や信号を接続するための多数の樹脂製コネクターが使用されているほか、冷却ファンなどの周辺機器にも樹脂製部品が多く採用されています。

光ケーブルコネクターの需要増加

特に多芯光ケーブルのコネクターは、生成AIの計算のためにデータセンターにおいて大量(数万台)に使用されるGPU等を接続する部品であり、需要が爆発的に高まっています。

占有スペースを小さくするために部品自体は小さくなる一方、コネクター数を減らして作業性を高めるために超多芯化が進む傾向にあります。

コネクター部品の射出成形で求められるポイント

コネクター部品はプラスチック射出成形で製造されます。この射出成形でのポイントはどのようなことでしょうか?主に、次の2つが挙げられます。

  • 小型・高精度・大量生産への対応
  • サイクルタイムの短縮

小型・高精度・大量生産への対応

100分の1mm程度の太さの光ケーブル同士をつなぐコネクターには、サブミクロンの精度が求められます。また、上記のように需要が爆発的に増加しており、大量生産への対応も求められます。

金型により同じものを大量に製作できるのは射出成形のメリットですが、製品の品質を維持しつつ、生産効率を高めることが重要です。

サイクルタイムの短縮

精密な成形が必要なコネクター部品では、多数個取り金型ではなく比較的キャビ数の少ない金型が採用されることも多く、生産量を確保するためには、1サイクルあたりの時間を短縮することが必要になります。

ところが、精度を維持するために保圧時間等の成形条件は変えられない場合もあり、短縮できる時間は「金型を開いている時間」すなわち、製品取出し時間ということになります。短時間で確実に製品を取出せる高速な取出機を採用することで、生産効率の向上につながります。

スイングタイプ取出機が選ばれる理由

スイングタイプ取出機

コネクター部品の射出成形では、小型・高精度な製品を短いサイクルタイムで安定して生産することが求められます。そのためには、金型が開いている時間をできるだけ短縮し、成形品を迅速かつ確実に取出せる取出機が必要です。

こうした生産現場で活躍するのが、小型成形機向けに開発されたスイングタイプ取出機です。

高速取出しでサイクルタイムを短縮

スイングタイプ取出機は、短いサイクルタイムでの生産に対応するため、高速取出しを実現する設計が採用されています。

高速取出しでサイクルタイムを短縮

例えば、アームには軽量なカーボン材料を採用し、慣性を抑えながら高速で動作できる構造となっています。また、高出力モーターとの組み合わせにより、加速・減速を素早く行うことができます。これにより、金型が開いている時間を短く抑え、生産性の向上につながります。

セーラー万年筆ロボット機器事業部のスイングタイプ取出機

セーラー万年筆ロボット機器事業部のスイングタイプ取出機

AIデータセンター向けコネクター部品の生産では、短いサイクルタイムで安定した取出しを繰り返すことが求められます。セーラー万年筆ロボット機器事業部のスイングタイプ取出機「SRシリーズ」は、こうした小型成形品の高速量産に対応するために設計されています。

SRシリーズの特長

SRシリーズ

SRシリーズは、小型成形機での高速運転を前提に、高速性・高剛性・耐久性を重視して設計されています。構造がシンプルであり、日常の操作性やメンテナンス性にも配慮されています。

また、SRシリーズには大型タッチパネルを採用したコントローラーが搭載されています。画面が見やすく操作しやすいため、各種設定や運転状況の確認をスムーズに行えます。

特長概要
高速取出し軽量アームと高出力モーターの組み合わせにより、短時間での取出し動作を実現。
高剛性高速運転時の安定した動作を支える構造。
耐久性繰り返し運転が求められる量産環境に対応。
操作性大型タッチパネルを搭載したコントローラー。
メンテナンス性各部にアクセスしやすく、保守作業が容易。

これらの特長により、ハイサイクル運転が求められる成形現場でも、安定した生産をサポートします。取出し対象の製品としては、CDやDVD等の光学メディアディスクや、小型電子部品などがあります。

光ケーブルコネクター生産に適した理由

光ケーブルコネクター部品の成形では、限られたキャビ数で精度を担保しつつ生産量を確保するため、サイクルタイムの短縮が重要になります。SRシリーズは、高速取出しによって金型が開いている時間を短縮し、連続運転を安定して行える点が特長です。

SRシリーズの詳しい仕様や機種ごとの特長については、スイングタイプ取出機「SRシリーズ」の製品ページをご覧ください。

まとめ

AIデータセンターの建設増加に伴い、サーバーや通信機器に使用されるコネクター部品のニーズが高まっています。コネクター部品は小型・高精度でありながら大量生産が求められるため、射出成形ではサイクルタイムを短縮し、安定して取出しを行える設備が重要です。

コネクター部品の増産対応では、成形機や金型だけでなく、取出機の選定が生産性を大きく左右します。セーラー万年筆ロボット機器事業部では、スイングタイプ取出機「SRシリーズ」の提供にとどまらず、成形品に合わせたチャックの設計・製作まで一貫して対応しています。

「サイクルタイムをもう一歩短縮したい」「小型精密部品の量産ラインを強化したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください